光コンセントとは?探し方・種類・光回線の工事を図解で解説
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光コンセントとは、電柱から自宅に引き込まれた光ファイバーケーブルと、ONU(光回線終端装置)をつなぐための専用の差し込み口です。
見分ける手がかりは、差し込み口の近くにある「光」「光コンセントSC」という表記です。電源コンセントやテレビ端子と同じ壁面プレートに並んでいることもあります。
自宅にあるかどうかは、次の順番で壁面を見ていくと見つけやすくなります。
- 電話のモジュラージャック周辺
- テレビアンテナ端子の周辺
- エアコンダクト(配管穴)付近
- 玄関や廊下のコンセント周辺
見つかれば、作業員の訪問がない無派遣工事だけで開通できる可能性があります。見当たらなければ、光ファイバーを引き込む派遣工事が必要になります。
見当たらなかった場合に必要な工事、見つかっても使えないことがある理由、開通後にONUをつなぐ手順は、このあと順に確認できます。
この記事のポイント
- 光コンセントとは、光ファイバーとONUをつなぐ専用の差し込み口で、電源コンセントとは別のもの
- 一体型と分離型の2種類があり、壁面の「光」という表記が目印になる
- 光コンセントがあれば無派遣工事で安く早く開通でき、なければ派遣工事が必要になる
- 「あるのに使えない」ケースもある。前の入居者が独自回線を使っていた場合や、回線が休止・撤去されている場合は派遣工事になることがある
- 無派遣工事のあとは、届いたONUを自分で接続する。光コンセント → ONU → ルーターの順につなぎ、ランプの表示を確認する
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目次
- 光コンセントとは?光ファイバーと機器をつなぐ専用の差し込み口
- –電源コンセントと光コンセントの違い・見分け方
- 光コンセントの2つの種類:一体型と分離型
- –一体型タイプ:電源・電話・テレビ端子とまとまった壁面プレート
- –分離型タイプ:エアコンダクト付近に後付けされるボックス型
- 自宅に光コンセントがあるかどうか確認する方法
- –目視で探すべき場所と目印の見分け方
- マンションの配線方式で光コンセントがないケースがある
- –光配線方式・LAN配線方式・VDSL方式の速度比較
- –自分の部屋の配線方式を確認する方法
- 光コンセントの有無で変わる開通工事の内容と費用
- –光コンセントがある場合:無派遣工事で早く・安く開通できる
- –光コンセントとONUをつないでインターネットが使えるまでの手順
- –例外的に派遣工事が必要になるケース
- –光コンセントがない場合:派遣工事の流れと所要期間
- –光コンセントの設置場所を決めるときのポイント
- 光コンセントについてよくある質問
- –Q. 光コンセントは増やせますか?
- –Q. 光コンセントの位置を移動できますか?
- –Q. 解約したら光コンセントは撤去しなければいけませんか?
- –Q. 光コンセントを自分で取り付けられますか?
- –Q. 停電するとインターネットは使えなくなりますか?
- まとめ
光コンセントとは?光ファイバーと機器をつなぐ専用の差し込み口
光コンセントとは、電柱から自宅に引き込まれた光ファイバーケーブルと、ONU(光回線終端装置)をつなぐための専用の差し込み口です。
見た目は電源コンセントと似ていますが、光回線専用の端子です。差し込み口の近くに「光」または「光コンセントSC」と印字されていることが多く、これが見分ける手がかりになります。
光コンセントは光回線を使うために欠かせない設備のひとつです。電源コンセントが電気を届ける出口であるように、光コンセントは光の信号を届ける出口だと考えるとわかりやすいでしょう。
光回線でインターネットを使うまでの流れは、次の順番で機器がつながっています。
電柱 → 光ファイバーケーブル → 光コンセント → ONU → Wi-Fiルーター → パソコン・スマホ

ONU(光回線終端装置)とは、光ファイバーの光信号を、LANケーブルで扱える電気信号に変換する装置です。電話機くらいの大きさの白い箱で、光回線を契約すると事業者から貸し出されます。
NTT系のサービスで貸し出される「ホームゲートウェイ(HGW)」とは、ルーター機能やひかり電話機能などを備えた通信機器です。ONUの機能をあわせ持つ機種もあり、その場合は別途ルーターを用意しなくても使えることがあります。備わっている機能は機種によって異なります。
ONUそのものの役割や、故障が疑われるときの見方は、光回線終端装置(ONU)の役割と接続方法でくわしく解説しています。
光コンセントとONUは、専用の光ファイバーケーブル(光パッチコード)でつなぎます。光コンセントに直接LANケーブルやルーターを差し込むことはできません。
ONU(またはONU内蔵のホームゲートウェイ)を間に挟むかたちになります。
つまり、光コンセントは「壁の中を通ってきた光ファイバーの出口」であり、ONUは「光の信号を電気の信号に変える翻訳装置」です。この2つがセットになって初めて、光回線が使えるようになります。
なお、ONUは電源に接続したまま常時稼働しますが、消費電力は機種によって異なるため、詳しくは契約事業者にご確認ください。
電源コンセントと光コンセントの違い・見分け方
壁にはさまざまな端子がまとまっていることがあります。光コンセントと間違えやすい端子の見分け方をまとめました。
| 端子の種類 | 差し込み口の形状 | 目印になる表記 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 光コンセント | 四角い小さな穴(SCコネクタが使われることが多い) | 「光」「光コンセントSC」 | 光回線のONUと接続 |
| 電源コンセント | 平行な2つの穴(+アース穴) | なし | 家電の電源 |
| モジュラージャック | 電話線の差し込み口(RJ-11) | 「TEL」「電話」 | 電話回線 |
| LANコンセント | LANケーブルの差し込み口(RJ-45) | 「LAN」 | 有線LAN接続 |
| テレビ端子 | 丸いネジ式の差し込み口 | 「TV」 | テレビアンテナ |
見分けるポイントは「光」という文字があるかどうかです。光コンセントのSCコネクタは四角い形状をしていますが、大きさはメーカーやプレートの形状によって差があるため、見た目だけでの判断は避けましょう。
迷ったときは、差し込み口に「光」の文字があるかをまず確認してください。
部屋の端子が電話線用のモジュラージャックだけだった場合の考え方は、部屋のコンセントがモジュラージャックだったときの確認方法にまとめています。
光コンセントの2つの種類:一体型と分離型
光コンセントには「一体型」と「分離型」の2種類があります。どちらも役割は同じですが、設置の仕方と見た目が異なります。

一体型タイプ:電源・電話・テレビ端子とまとまった壁面プレート
一体型タイプとは、電源コンセントや電話のモジュラージャック、テレビ端子と同じ壁面プレートに光コンセントがまとまっているタイプです。
壁の中にきちんと配管が通されている物件で採用されるため、新築マンションや光回線対応済みの物件に多く見られます。見た目がすっきりしていて、ケーブルが壁の外に露出しないのが特徴です。
一体型が設置されている物件は、建物の建築時や大規模修繕のタイミングで光回線の設備が整えられたケースがほとんどです。
分離型タイプ:エアコンダクト付近に後付けされるボックス型
分離型タイプとは、壁面プレートとは別に、小さなボックスが単独で設置されているタイプです。
エアコンのダクト(配管穴)を利用して光ファイバーを引き込み、その近くに取り付けられるのが一般的です。既存の建物への後付けに多いタイプで、壁に沿ってケーブルが露出していることもあります。
分離型だから性能が劣るということはありません。一体型と分離型の違いは「見た目と設置方法だけ」であり、通信速度や安定性に差はありません。
| 比較項目 | 一体型 | 分離型 |
|---|---|---|
| 設置場所 | 壁面プレート(電源等と一体) | エアコンダクト付近など単独 |
| 多い物件タイプ | 新築・光回線対応済み物件 | 既存建物への後付け |
| ケーブルの露出 | なし(壁内配管) | あり(壁沿いに配線されることも) |
| 通信性能 | 同じ | 同じ |
なお、宅内配線のルートは壁の中に限りません。既設の空配管・天井裏・床下などが使われることもあり、どの経路になるかは建物の構造によって変わります。エアコンダクトを使う工事の流れと注意点は、光回線の工事でエアコンダクトは使えるかで解説しています。
自宅に光コンセントがあるかどうか確認する方法
ここからは、光コンセントが自宅にあるかどうかを自分で確認する具体的な方法を解説します。
目視で探すべき場所と目印の見分け方
光コンセントが設置される場所には傾向があります。以下の場所を順番にチェックしてみてください。
チェックする場所(優先度順)
- 電話のモジュラージャック周辺 ── 固定電話の差し込み口がある壁面プレートに、一体型の光コンセントが含まれていることがあります
- テレビアンテナ端子の周辺 ── テレビ端子と同じ壁面プレートにまとまっているケースもあります
- エアコンダクト(配管穴)付近 ── 分離型タイプは、エアコンの配管穴を利用して引き込まれることが多いです
- 玄関や廊下のコンセント周辺 ── 建物の配管経路によっては、リビングではなく玄関近くに設置されることもあります
一人暮らし向けのワンルームや1Kの場合は、部屋の壁面をひと通り見回せば見つかるでしょう。ファミリータイプの物件は、リビングだけでなく各部屋も確認してみてください。
光コンセントを見分ける最大の手がかりは、差し込み口の近くに書かれた文字です。
- 「光」 と1文字で書かれている
- 「光コンセントSC」 と書かれている
- 「SC」 とだけ書かれていることもある
SCとは光ファイバーのコネクタ規格の名前で、日本の光回線で広く使われている規格です。
もし壁面プレートにカバーがかかっていて中が見えない場合は、カバーの内側に端子が隠れていることがあります。ネジで固定されている製品が多く、ドライバーで外せる場合もあります。賃貸で判断がつかないときは、無理に外さず管理会社に確認しましょう。
壁面を確認しても光コンセントが見当たらない場合、VDSL方式やLAN配線方式の物件か、建物が未対応の可能性があります。申し込み時に事業者側で設備状況を調べてもらえるのが一般的なので、自分で見つけられないこと自体は心配しなくて大丈夫です。
見つからない・判断がつかないときの問い合わせ先と聞き方
自分で結論を出しにくいときは、聞く相手を分けて確認すると早く進みます。
| 確認したいこと | 聞く相手 | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 部屋に光コンセントがあるか | 管理会社・大家 | 「室内に光コンセント(光回線用の差し込み口)はありますか」 |
| 建物の配線方式 | 管理会社・大家 | 「光配線方式でしょうか、VDSL方式でしょうか」 |
| 既設の光コンセントが使えるか | 契約したい回線事業者 | 「この住所で、既設の光コンセントを使って開通できますか」 |
| 前の契約の回線が残っているか | 契約したい回線事業者 | 「前の入居者の回線が休止・撤去されていないか確認できますか」 |
不動産情報の「インターネット対応」「光ファイバー対応」といった表記は、一般的な意味として使われるもので、定義は物件や不動産会社によって異なります。配線方式まで把握していない場合も多いため、確実に知りたいときは管理会社か回線事業者に確認しましょう。
物件の工事状況をより広く確認する方法は、光回線の工事済みを確認する方法にまとめています。
マンションの配線方式で光コンセントがないケースがある
マンションやアパートに住んでいる場合、「光回線に対応しています」と書かれていても、光コンセントが部屋にないケースがあります。これはマンションの配線方式の違いによるものです。
マンションの光回線は、まず建物の共用部(MDF室)まで光ファイバーが引き込まれます。そこから各部屋へどのように配線するかが「配線方式」であり、NTT東日本・西日本のフレッツ光および光コラボでは主に3つの方式があります。
独自回線(NURO光・auひかりなど)では、方式の名称や区分が異なる場合があります。
光配線方式・LAN配線方式・VDSL方式の速度比較
| 配線方式 | 共用部→部屋の配線 | 部屋にある端子 | 最大速度 |
|---|---|---|---|
| 光配線方式 | 光ファイバー | 光コンセント | 最大1Gbps〜10Gbps※1 |
| LAN配線方式 | LANケーブル | LANコンセント | 最大100Mbps |
| VDSL方式 | 電話線 | モジュラージャック | 最大100Mbps |
※最大速度はベストエフォートの理論値です。実際の速度は利用環境・時間帯・契約プランによって変わります。
※1 10Gbpsはフレッツ光クロスやauひかり10ギガ等の特定プランに限ります。一般的な光配線方式は最大1Gbpsです。
※LAN配線方式・VDSL方式の最大100Mbpsは、NTT西日本公式のマンションタイプの提供仕様にもとづく数値です。
光配線方式は、部屋まで光ファイバーが届くため、光コンセントが設置されています。速度・安定性ともに最も優れた方式です。
LAN配線方式は、共用部から各部屋までLANケーブルで配線する方式です。部屋にあるのはLANコンセント(LANケーブルの差し込み口)で、光コンセントではありません。
VDSL方式とは、共用部まで光ファイバーが届いているものの、各部屋までは電話線で配線する方式です。
部屋の端子はモジュラージャック(電話線の差し込み口)で、最大速度は100Mbpsです。古めのマンションに多い方式です。
つまり、マンションで光コンセントが見当たらない場合、VDSL方式やLAN配線方式の可能性があります。
VDSL方式から光配線方式への変更は、個人の判断ではできません。建物全体の設備工事が必要となるため、管理組合やオーナーの承認が必要です。速度改善を希望する場合は、まず管理組合に相談しましょう。
方式ごとの違いは光回線の配線方式3種類の比較でくわしく解説しています。いま速度が出ないことに困っている場合は、マンションで光回線の速度が出ない理由と対処法もあわせて確認してみてください。
自分の部屋の配線方式を確認する方法
自分の部屋がどの配線方式かを確認するには、以下の方法があります。
1. 壁面の端子の目視
部屋の壁にある端子を確認します。「光」と書かれた端子があれば光配線方式、「TEL」「電話」のモジュラージャックだけならVDSL方式、「LAN」と書かれた端子があればLAN配線方式の可能性が高いです。
2. 物件情報・管理会社への確認
賃貸物件の場合、物件ページに「光回線対応」などと記載されていることがあります。ただし「光回線対応」表記はVDSL方式でも使われます。「光配線方式かVDSL方式か」を管理会社へ直接確認するのが確実です。
3. NTT東日本・西日本のサイトでの確認
NTT東日本の提供エリア確認やNTT西日本の提供エリア確認で住所を入力すると、建物単位の対応状況を確認できます。
フレッツ光の配線方式が表示される場合があります。
光コンセントの有無で変わる開通工事の内容と費用
光コンセントがあるかないかで、光回線の開通にかかる手間・費用・日数が大きく変わります。
光コンセントがある場合:無派遣工事で早く・安く開通できる
すでに光コンセントが設置されている物件では、無派遣工事で開通できる可能性があります。
無派遣工事とは、作業員が自宅に来ることなく、事業者側の局舎内だけで回線を切り替える工事のことです。立ち会いは原則不要で、自宅に届いたONUを光コンセントに自分で接続して使い始めます。
ただし「届いたその日から何もせず使える」とは限りません。Wi-Fiルーターを自分で用意する必要がある場合や、接続後にID・パスワードの初期設定が必要な場合もあります。
| 比較項目 | 無派遣工事(光コンセントあり) | 派遣工事(光コンセントなし) |
|---|---|---|
| 作業員の訪問 | なし | あり(原則、立ち会いが必要) |
| 開通までの目安 | 申し込みから数日〜1〜3週間 | 申し込みから1〜2か月 |
| 工事費の目安 | 3,300円(税込)程度 | 11,660〜22,000円(税込)程度 |
※工事費は事業者・建物形式・プランによって異なります。派遣工事費はNTT西日本公式の工事費ページを参考にした一般的な目安です(戸建て:22,000円、マンションひかり配線:11,660円。いずれも税込。NTT西日本公式サイトから申し込んだ場合、2026年8月時点)。
※NTT東日本の詳細はフレッツ光ネクスト工事費ページでご確認ください。無派遣工事費3,300円(税込)はNTT東西フレッツ光の参考値であり、光コラボ各社や独自回線では金額が異なります。
※NTT東日本・NTT西日本とも、公式サイト以外の窓口から申し込むと工事費が上がります。戸建ての派遣工事は23,100円、無派遣工事は4,400円です(いずれも税込・2026年8月時点)。またNTT東日本の場合、土日休日に工事を実施すると3,300円(税込)が加算されます(宅内の配線設備を再利用し、自分で回線終端装置を設置する工事などを除く)。
多くの事業者では「工事費実質無料」のキャンペーンを実施しています。工事費を分割請求し、同額の月額割引で相殺する仕組みです。途中解約すると工事費の残債が一括請求されることがある点は、覚えておきたいところです。
光コンセントとONUをつないでインターネットが使えるまでの手順
無派遣工事の場合、事業者から届いた機器を自分で接続します。作業自体はケーブルを挿して電源を入れるだけで、専門の知識は要りません。
用意するものは次のとおりです。
- ONU(またはホームゲートウェイ)
- 光ファイバーケーブル(光パッチコード)
- LANケーブル
- Wi-Fiルーター(ONUにルーター機能がない場合)
- 機器に同梱されている設定ガイド
所要時間の目安は15〜30分程度です。機種や初期設定の内容によって変わります。
- 光コンセントとONUを光ファイバーケーブルでつなぐ ── ケーブルの先端をまっすぐ奥までしっかり押し込みます。カチッと手応えのある製品が多いです
- ONUの電源を入れる ── 電源アダプターをつなぎ、ランプが点灯するまで待ちます。開通予定日より前だと点灯しないことがあります
- ランプの表示を確認する ── 正常時にどのランプが点灯するかは機種によって異なるため、同梱の設定ガイドで確認します
- ONUとWi-FiルーターをLANケーブルでつなぐ ── ONU側のLANポートと、ルーターのWAN(INTERNET)ポートをつなぎます
- ルーターの電源を入れ、端末を接続する ── ルーター本体に記載のSSIDとパスワードでWi-Fiにつなぎます。契約や機種によっては、接続用のID・パスワードの入力など別途設定が必要です
光ファイバーケーブルは、強く曲げたり踏んだりすると内部が傷ついて通信できなくなることがあります。配線するときは、急な角度で折り曲げないように取り回しましょう。
ルーターの選び方や設置のコツは、光回線のルーターとONUの違い・選び方で解説しています。
つながらないときに確認する3点
手順どおりにつないでも通信できない場合は、次の3点を順に確認しましょう。
- 開通予定日を過ぎているか ── 無派遣工事は事業者側の切り替えが済んでから使えるようになります。予定日より前だと、正しくつないでも通信できません
- ランプの表示が正常か ── どの表示が異常にあたるかは機種によって異なります。同梱の設定ガイドで正常時の表示を確認し、当てはまらない場合は事業者のサポートへ連絡しましょう
- ケーブルの差し込みが浅くないか ── 光ファイバーケーブルとLANケーブルを一度抜き、まっすぐ奥まで挿し直します。変わらない場合は、ONUとルーターの電源を入れ直します
それでも改善しない場合は、機器の不具合や回線側の問題も考えられます。契約した事業者のサポート窓口に、ランプの状態と試したことを伝えると確認が早く進みます。
例外的に派遣工事が必要になるケース
光コンセントがあっても、以下のケースでは無派遣工事では済まず、派遣工事が必要になることがあります。
1. 前の入居者が独自回線を使っていた場合
NTTフレッツ系と独自回線系(NURO光・auひかりなど)は、別々の光ファイバー設備とONUを使います。既存の光コンセントやONUをそのまま流用できるとは限りません。
| 既設の光コンセント | 新規に契約する回線 | 工事の要否 |
|---|---|---|
| NTTフレッツ系 | 光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光等) | 無派遣工事で済む可能性が高い |
| NTTフレッツ系 | 独自回線(NURO光・auひかり等) | 現地の設備状況による(派遣工事になる場合がある) |
| 独自回線(NURO光等) | NTTフレッツ系 | 現地の設備状況による(派遣工事になる場合がある) |
| 独自回線(auひかり等) | 別の独自回線(NURO光等) | 現地の設備状況による(派遣工事になる場合がある) |
※工事の要否は建物と既設設備の状態で変わります。上記は一般的な傾向で、実際の判定は申し込み後の調査で決まります。
光コラボとは、NTTのフレッツ光回線を他の事業者が仕入れて、自社ブランドで販売するサービスのことです。ドコモ光、ソフトバンク光、楽天ひかり、ビッグローブ光などが該当します。
光コラボ同士の乗り換えや、フレッツ光から光コラボへの転用であれば、原則として同じNTTの光コンセントをそのまま使え、訪問工事なしで切り替えられます。なお、事務手数料や局内工事費は事業者により異なります。
一方、NURO光やauひかりなどの独自回線は、フレッツ光・光コラボとは別の回線網を使います。既設の光コンセントが別の回線用であれば、新たに宅内へ光ファイバーを引き込む工事が発生する場合があります。
ただし、屋外の引込線や既設の配管、光コンセントそのものが再利用されるケースも広くあり、工事の要否や作業量は現地の状況によって変わります。申し込み時に「既設の設備を使えるか」を確認しておくと見通しが立てやすくなります。
2. 光コンセントの回線が休止・撤去されている場合
前の入居者が解約した際に回線が撤去されていると、光コンセントの見た目は残っていても使えない状態になっていることがあります。この場合も派遣工事が必要です。
見た目では休止・撤去の判別がつかないため、契約前に回線事業者へ住所を伝えて確認しておくと、開通予定が狂いにくくなります。
3. 回線の種類を変更する場合
最大1Gbpsのプランから10Gbpsのプランに変更する場合、光コンセントやONUの交換が必要になり、派遣工事となることがあります。
光コンセントがない場合:派遣工事の流れと所要期間
光コンセントが未設置の場合は、派遣工事が必要です。作業員が自宅を訪問し、光ファイバーを室内まで引き込む工事を行います。
ここで注意したいのは、同じ「光コンセントがない」でも、建物の状況によって工事の範囲が2通りに分かれる点です。
- 建物には光回線の設備が入っているが、部屋まで配線されていない場合 ── 引込口から室内までの宅内配線と、光コンセントの設置が中心になります
- 建物に光回線の設備がそもそも入っていない場合 ── 電柱から建物への引き込みと、室内までの宅内配線の両方が必要になります
どちらに当たるかは、申し込み後の調査ではじめて分かることが多く、工事の日数や費用の見通しも変わります。集合住宅で建物への引き込みから行う場合は、管理組合やオーナーの承認が別途必要になることもあります。
派遣工事の一般的な流れ
- 光回線の事業者に申し込む ── Web・電話・店舗から申し込めます
- 工事日の調整 ── 事業者から連絡があり、訪問日時を決めます
- 屋外工事 ── 電柱から建物まで光ファイバーを引き込みます。建物にすでに設備がある場合は省略されることがあります
- 宅内工事 ── 既設の配管やエアコンダクトなどを使って光ファイバーを室内に引き込み、光コンセントを設置します。配線の経路は建物の構造によって変わります
- ONUの設置と接続確認 ── 光コンセントにONUを接続し、通信ができるか確認して完了です
工事時間はマンションで1〜2時間、戸建てで2〜4時間が目安です。申し込みから開通までは1〜2か月かかるのが一般的で、3月〜4月の引っ越しシーズンはさらに延びることがあります。
引っ越しが決まったら、早めに申し込んでおくのがおすすめです。当日の流れや所要時間の内訳は、光回線の工事時間の目安と当日の流れでくわしく解説しています。
賃貸で工事する前に確認すること(許可・退去時の原状回復)
賃貸で光回線の派遣工事を行う場合、壁に穴をあけて光ファイバーを引き込む可能性があります。事前に大家さんや管理会社に「光回線の工事をしてよいか」を確認しておきましょう。
相談するときは、次の5点を伝えると話が早く進みます。
- 工事内容の概要(光ファイバーの引き込みと光コンセントの設置)
- 既存の配管やエアコンダクトを利用する予定であること
- 現地の状況によっては穴あけやビス留めが必要になる可能性があること
- 共用部(MDF室)での作業が発生する可能性があること
- 工事にかかる時間の目安
穴あけが必要かどうかは、当日の現地確認まで分からない場合があります。「穴あけが必要になった場合はどう進めればよいか」まで含めて相談しておくと、当日に工事が止まりにくくなります。
また、退去時に光コンセントの撤去(原状回復)を求められることもあります。まずは管理会社へ設備を残してよいかを確認し、撤去が必要と言われた場合に手配する、という順番で進めましょう。残置して問題ないケースもあります。
NTT東日本の場合、2026年4月1日の解約申し込み分から、「派遣工事」での撤去に工事費がかかります。NTT東日本のホームページから解約を申し込んだ場合は、戸建て13,200円・集合住宅11,000円です。それ以外の窓口から申し込んだ場合は、戸建て14,300円・集合住宅12,100円になります(いずれも税込・2026年8月時点。フレッツ光ネクスト工事費ページより)。
土日休日・年末年始(12月29日〜1月3日)に工事を実施する場合は、さらに3,300円(税込)が加算されます。
ただし、NTT東日本の都合で派遣工事になる場合や、移転・プラン変更でサービスの利用を継続する場合など、撤去工事費がかからないケースもあります。NTT西日本は料金体系が異なり、解約時の希望による派遣での廃止工事は「有料となる場合がある」と案内されています。金額はNTT西日本公式の工事費ページで確認してください。
一方、工事担当者が訪問せず、引込線などの設備を残したうえで機器を自分で返却する「無派遣工事」であれば、解約時の工事費はかかりません(NTT東日本の報道発表資料より)。入居時に管理会社へ確認しておくと安心です。
賃貸で確認する順番や許可が下りなかった場合の選択肢は、賃貸で光回線を引く方法と確認手順にまとめています。
光コンセントの設置場所を決めるときのポイント
派遣工事では、建物の構造や配管の経路が許す範囲で、設置場所を相談できる場合があります。あとから動かすには再工事が必要になるため、工事前に次の観点で希望を伝えておくと後悔しにくくなります。
| 観点 | 見ておくこと |
|---|---|
| 電源の確保 | ONUとルーターには電源が必要。近くに空いている電源コンセントがあるか |
| Wi-Fiの届き方 | ルーターが家の端に寄ると、反対側の部屋へ電波が届きにくくなる |
| 家具との干渉 | 棚やベッドで塞がれると、ランプの確認やケーブルの抜き差しがしにくい |
| 有線でつなぐ機器 | パソコンやゲーム機を有線でつなぐなら、その部屋からの距離 |
| エアコンダクト経由の場合 | エアコンを交換・移設するときに、配線が支障にならないか |
なお、光コンセントとWi-Fiルーターは、同じ場所に置かなければならないわけではありません。ONUとルーターの間はLANケーブルでつなげるため、光コンセントが部屋の隅にあっても、ルーターだけを電波の届きやすい位置へ移せます。
ここまで確認しても、自分の物件でどの回線を選べるのか、工事が要るのかまでは判断しにくいことがあります。住まいの条件を入力すると、選べる回線と工事の要否をまとめて確認できます。
光コンセントについてよくある質問
診断で回線の候補が見えたあとも、光コンセントそのものについて細かな疑問が残ることがあります。ここでは、契約前・解約時によく聞かれる5つの質問にお答えします。
Q. 光コンセントは増やせますか?
A. 光コンセントは1契約につき1か所が原則です。同じ契約で2つ目を設置することは通常できません。別の部屋でも有線でつなぎたい場合は、ルーターからLANケーブルを延ばすか、中継器やメッシュWi-Fiで電波を届ける方法が現実的です。
Q. 光コンセントの位置を移動できますか?
A. 移動は再工事の扱いとなり、費用が発生する場合があります。手続きや金額は事業者によって異なるため、契約中の事業者に確認しましょう。賃貸の場合は、移設についても管理会社や大家の許可が必要になることがあります。
Q. 解約したら光コンセントは撤去しなければいけませんか?
A. 撤去が一律に義務づけられているわけではありません。持ち家ではそのまま残すことも多く、次に光回線を引くときに再利用できる場合があります。賃貸では原状回復として撤去を求められることがあるため、まず管理会社に残置してよいかを確認しましょう。
なお、NTT東日本では2026年4月1日の解約申し込み分から、工事担当者が訪問して撤去する「派遣工事」に撤去工事費がかかります。設備を残したまま機器を自分で返却する「無派遣工事」であれば、解約時の工事費はかかりません。
Q. 光コンセントを自分で取り付けられますか?
A. 光ファイバーの引き込みや先端の加工は、事業者の工事担当者が行う作業です。光コンセント本体も事業者の設備にあたるため、利用者が自分で設置したり交換したりするものではありません。費用を抑えたい場合は、無派遣工事で済む物件を選ぶ、工事費の割引がある事業者を選ぶといった方向で検討しましょう。
Q. 停電するとインターネットは使えなくなりますか?
A. 光コンセント自体は電気を使いませんが、ONUとルーターは電源が必要です。停電中はこれらの機器が動かないため、インターネットにはつながりません。復電したあとは、ONU、ルーターの順に電源を入れ直すと復旧しやすくなります。
まとめ
光コンセントは、壁の中まで届いた光ファイバーを室内で受け取るための差し込み口です。ONU(光回線終端装置)と接続することで、はじめて光回線が使えるようになります。
- 光コンセントには「一体型」と「分離型」があり、見た目や設置方法は違っても役割は同じ
- マンションでは配線方式(光配線・LAN・VDSL)によって最大速度が変わるため、契約前に確認しておく
- 光コンセントがあれば無派遣工事で早く・安く開通できることが多く、なければ派遣工事が必要になる
- 光コンセントがあっても、回線系統が違う場合や回線が休止・撤去されている場合は派遣工事になることがある
- 無派遣工事のあとは、光コンセント → ONU → ルーターの順につなぎ、ランプの表示を確認してから端末を接続する
まずは自分の部屋に光コンセントがあるかを目視で確認し、不明な場合は管理会社や回線事業者に問い合わせるのが確実です。有無を先に把握しておくと、開通までの期間や費用の見通しが立てやすくなります。